茅ヶ崎、藤沢、平塚の教会。茅ヶ崎駅に一番近いプロテスタント教会、湘南恩寵教会です。朝礼拝ではローマ書の連続講解説教。夕礼拝(夕拝、夜の礼拝)では、初心者の方や、中高生の学びを意識して、「使徒信条」に沿って、聖書のおはなしをしています。入門者歓迎。

坂井牧師の「牧会通信」

毎週の週報に掲載されているミニコラムです。日々の生活や、教会の内外の皆様との交流の中で感じたことや、目指すべき教会像などなど、牧師の心にあることを皆さんにお伝えしています。

No.21 語りかけてこられる神

(2021年5月30日)

  今はOpen Church Daysとしてお招きしていますが、今日はじめて教会の 礼拝に参加された方もいらっしゃるかもしれません。ようこそおいでくださいました。教会に足を運ぶのは勇気がいったことでしょう。神様があなたをここに導かれたのだと私たちは信じます。今日、あなたに聴かせたい言葉があるから、ここへと呼び集められたのです。聖書の神は、語りかけてこられる神です。聖書を通して、礼拝の説教を通して、時にやさしくあたたかく、時に胸を貫くような激しさと鋭さで、私の魂に言葉をたたみかけてこられます。その神の言葉は、最初はよく分からないかもしれません。そんなに心にも響かないかもしれません。私自身は、教会に通い始めたころ、「自分が聞きたいと思っていた言葉」には、一度も出会うことができませんでした。しかし、ここには「私が聞くべき言葉」がありました。続きはまた来週に・・・。 

No.22 胸に刺さって離れなかった

(2021年6月6日)

   今はOpen Church Daysとしてお招きしていますが、自分自身が教会に通い始めた頃のことを思い出しています。当時の私は、自分が聴きたいと願っていたような言葉には出会えなかったと、先週お伝えしました。例えば、「自ら顧みてなおくんば、千万人といえども我ゆかん。(自分で良しと思うなら、 たとえ敵が千万人いようが私は進む)」といった孟子の言葉のように、自分を鼓舞してくれる言葉に出会いませんでした。むしろ聖書に書かれているのは、「あなたは罪人で、決して正しくありえない」という、暗い言葉ばかり。「キリストが私の身代わりに十字架で死んでくださった」だなんて、そんなマンガみたいなことを本気でこの人たちは信じているんだなと、驚きも覚えました。すべての言葉に違和感を覚えました。でもそういう言葉の一つひとつが、どうにも胸に刺さってしまって離れなかったのです。続きはまた来週・・・。 

No.23愛され、変えられていく

(2021年6月13日)

     

  教会に通い始めた頃の私にとって、聖書に書かれている言葉はあまり魅力的に思えず、むしろ違和感ばかりだったということを先週書きました。「あなたは神に愛されている」と聞いてもうれしくもないし、「唯一の全能の神が 導いておられる」と聞いても賛成はできません。ましてや、「あなたのためにイエスは十字架で死なれた。あなたは罪人である」という言葉には向き合いたくありません。端的に言って、私はヒューマニズムに染まっていたのだと、今振り返れば分かります。「神が生きている」ことを前提にして生きている人たちとは根本的に違うのです。でも疎外感は感じませんでした。教会の人たちが私を大切に扱ってくださったからです。その愛の受容に感謝して教会に毎週通う中で、自分でも無自覚であった魂の渇きに気付いていったのです。 

No.24 シリーズ「教会に生きる」始まる

(2021年6月20日)

     

   

  金曜日の祈祷会の再開にともない、新しく「教会に生きる」というシリーズの学びを今週から始めたいと思います。聖書に示されている教会のイメージを確認し、そのひとつひとつの営みの意義、伝道の使命、互いに仕え合う愛の奉仕の姿勢を学び、みんなで語り合い、私たちの教会のこれからの歩みのために祈りを集める。そういう時間を大切にしたいと思いました。伝道のための様々な工夫、アイデアも大事なのですが、今はまずしっかりと、私たちの教会の足元を固めるため、みんなで学び、よく語り合いたいのです。それが10年後の湘南恩寵教会の発展のために、今なすべきことと示されました。 礼拝説教においても月に一回、このシリーズで行うことを計画中です。 

No.25 わたしを遣わしてください

(2021年6月27日)

   ご案内していますように、先週金曜日から「教会に生きる」という学びをはじめ、10年後の教会のために祈りを集めることを始めました。一回目は、キリスト教信仰は本質的に共同体的性質を持っているということ、そして 教会には使命があるということを確認しました。私たちは、まだ神を知らぬ闇の中にある人々に、「ここに光がある」と証しし、キリストの救いの御業を広く伝えるためのプロジェクトチームとして、選ばれ、派遣されます。毎月最終主日に歌う「御民に仕えます」は、そういう意識において作られた歌です。「わたしを遣わし、御業をなしてください」との歌詞に、「とても自分には歌えない」としり込みされる方もいらっしゃると思います。でもこれは、私たちの祈りなのです。こんな私ですが、どうか用いてくださいと・・。 

No.26 湘南恩寵教会の5つの使命・目的

(2021年7月4日)

 金曜祈祷会の「教会を生きる」シリーズに合わせて、牧会通信もお送りしていきます。先週は、教会にはキリストから委ねられた使命・目的があると確認しました。それは大きく言えば「伝道」という言葉に集約されると言っていいのですが、私たちの教会では「①礼拝、②愛の業(仕えること)、③宣教、④まじわり、⑤教育(成長)」の5つの使命・目的を意識したいと思います。「私たちの 教会は、何のためにこの地に生み出されたのか?私はなぜこの教会に導かれたのか?」と考える意識を、まずしっかり持っていただきたいと思います。そして その答えとして、この5つの使命・目的をみんなで大切にし、いつもこのことを意識しながら教会の営みをしていくという新しい文化・伝統を、湘南恩寵教会に定着させたいと願っています。20年後のための土台として、今まず、お一人お一人の自己理解・教会理解が変えられていくことが、とても大切なのです。 

No.27 礼拝観を共有することの必要

(2021年7月11日)

  私たちの教会では「①礼拝、②愛の業(仕えること)、③宣教、④まじわり、⑤教育(成長)」の5つの使命・目的をみんなで意識したいと思います。金曜日の祈祷会では9人が集い、「①礼拝」について存分に語り合いました。大変に有意義な時間でした。礼拝が大切であるということ自体は当たり前で学ぶ必要もないことです。またそれぞれの礼拝へのこだわりもあるでしょう。 でも教会として一つになっていくために必要なのは、湘南恩寵教会の礼拝観を確立し、みんなで共有することです。私たちにとって、主を礼拝する日曜日とは、「①みんなで安心して息をする日、②希望の中によみがえる日、③生けるまことの神に賛美の声をあげる日、④新しい一週間に遣わされる日」です。まずは、この4つの意識においてひとつになることから始めましょう。 

No.28 礼拝の諸要素

(2021年7月18日)

   私たちの教会では、金曜日の祈祷会に「教会に生きる」というシリーズで半年間の学びをしています。教会の使命・目的は「①礼拝、②愛の業(仕えること)、③宣教、④まじわり、⑤教育(成長)」の5つにあるということを繰り返しお伝えしています。先週は「礼拝」についての理解を深めるために、改革派教会の「礼拝指針」に沿って、いろいろな礼拝行為の意義について 改めて確認しました。賛美、公的な祈り、説教、献金などなど、礼拝は様々な「要素」によって成り立っています。これらの「要素」をどのように配列するかによって、その教会の礼拝の特質が生じてきます。これからみんなで学びを深め、3年後くらいに、礼拝プログラムを改善したいと願っています。

No.29 礼拝への備え

(2021年7月25日)

   私たちの教会では、金曜日の祈祷会に「教会に生きる」というシリーズで半年間の学びをしています。先週は「礼拝への備え」について考えました。①忙しい日常の中でも、主日礼拝の時間を取り分けるために生活を整えて、 そこに向けて霊的にも肉体的にも丁寧に準備をしていくことの大切さを分かち合いました。主日の礼拝を私たちが守るのではなく、主日礼拝こそが私たちを守ってくれます。毎週の礼拝を主におささげする習慣が、魂の平安と、心身の健康を守ってくれます。 ②また、礼拝の定刻前に会堂に集うことの大切さを分かち合い、せめて礼拝10分前には集って、静かに祈って備えましょうとお伝えしました。くつろいだ中にも厳かな、主の御前にある静けさを愛するような、湘南恩寵教会の新しい伝統を創出したいと願います。
  あなたは、どういう備えをもって礼拝に臨んでおられますか・・・。

No.30 (2021年8月1日)

    

  金曜祈祷会の「教会を生きる」シリーズに合わせて、牧会通信もお送りして きましたが、感染拡大の懸念もあって、しばらく祈祷会をお休みにしますので、こちらも小休止ということで。8月に入りますと、サマーデイズをはじめとした中大会の中高生キャンプがいっぱいで、毎年慌ただしく駆けずり回っています。その目まぐるしい日々が始まる前にということで、今は、机の前にへばりついて講演の準備をする日々です。8月14日(土)の東部中会青年会修養会では、現在の状況下での聖徒の交わりということをテーマに「それでもやっぱり集まろうよ」という題で話します。また9月7日(火)には、神戸改革派神学校の2学期の開講講演として「説教者と会衆の緊張関係~ウェストミンスター大教理159,160問を起点として~」という講演をします。内容については、この牧会通信で追々ご紹介していこうと思います。ぜひお祈りください。 

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