坂井牧師の「牧会通信」
No61-70
毎週の週報に掲載されているミニコラムです。日々の生活や、教会の内外の皆様との交流の中で感じたことや、目指すべき教会像などなど、牧師の心にあることを皆さんにお伝えしています。
No.61 (2022年3月6日)
長老たちの訓練会(LTE)
先週水曜日の夜から、長老の訓練会「Leadership Training for Elders=LTE」がスタートしています。高橋長老、豊川長老に、新座志木教会の愛智直行長老の3人に私が加わり、ジョン・ゴー宣教師に講師をしていただきます。毎月一回のペースで一年間のプログラムを考えています。テキストに用いるのは「テモテ指導者訓練Timothy Leadership Training=TLT」の第一課である牧会論=Caring for God’s peopleです。この企画は、各地の教会で熱心な若手の長老たちが孤軍奮闘しているような状況にある中で、教会を越えた同世代の祈りの交流により、互いに励まし合う機会となることを願って、有志の取り組みとして開始しました。まずは実験的にスタートしましたが、豊かな展開が与えられますように。教会の様々な課題に対し、御言葉に基づいた具体的な対処を協議し、祈り合う訓練になることを期待します。
No.62 (2022年3月13日)
「献金」についての教え②
礼拝における「献金」は、感謝と献身のしるしであり、自分の人生を神におささげするということの象徴的行為でもあると前回確認しました。アメリカの話ですが、ある貧しい黒人の少年が、お金を持っていないけれども、どうしても感謝と献身の思いを表したくて、献金を集めるお盆の上に自ら載って、ぼくのすべてをおささげしますと言ったという逸話があります。それこそ、献金の精神です。今はコロナ禍の特殊な事情のために振込なども受け付けていますが、本来はそのようにして礼拝において、神様の恵みに対する応答としてなされるべきものであることを覚えていてください。かつて読んだ本に書かれていたことですが、代議士の教会員を訪問した際に「礼拝出席できませんが献金をおゆだねします」と頼まれた牧師は、丁重にお断りしたそうです。それはあなたご自身で、存在を懸けておささげすべきだと。
No.63 (2022年3月20日)
若者たちのキャンプを覚えて
先週は神戸で全国学生会修養会が開催されました。オンラインではなく、集まっての開催です。コロナ禍の中、感染拡大が懸念される中ですが、学生たちの熱意に押される形で、非常に慎重な対策を施すことで開催へと舵を切ったようです。会の終了後の無事を祈るとともに、若い方々の魂に豊かな励ましがあったことを確信します。 今は学校の春休みに入っていますので、この後も中高生のキャンプが続きます。特に、今月29日~31日まで、この湘南恩寵教会を会場にして行われる予定の東部中会の中高生キャンプを覚えてお祈りください。まだ開催の是非についての最終判断を待っている状態ですが、うちの教会の中高生にとっても、恵みを受け取る大切な機会です。
No.64 (2022年3月27日)
Open Church Daysを覚えて
ご案内していますように、本日礼拝後に、Open Church Daysを覚えての祈祷会を 持ちたいと思います。皆さんにお祈りいただきたいのは、3つのことです。
1)まず、説教者の準備が祝福されて、集う人たちの心に福音の喜びを届けるメッセージがなされますように。
2)石川ヨナさんによるゴスペルライブを通して主の栄光が表わされ、集う人たちに主を礼拝する心が与えられますように。
3)そして三つ目は、今、教会に集っておられる求道の友、客員の兄姉、またしばらく礼拝から離れておられる方々、そして皆さんが祈りに覚えるご家族や友人・知人が、この期間中に一回でも福音に触れることができますように。
特に3つめのことを強く覚え、それぞれに働きかけてもいただきたいと願います。今回、高橋長老のデザインによる素敵なチラシも2000枚作成しましたが、不特定多数の方に来ていただくことより、特定の隣人への伝道の責任を自覚しましょう。
No.65 (2022年4月3日)
あっというまの2年
4月になりました。20年4月5日から湘南恩寵教会での奉仕を開始し、ちょうど2年となりました。主の憐れみと皆さんの支えにより、心身の健康が守られましたことを感謝します。あっというまの2年でした。牧師の先輩方からは「赴任して最初の 数年はハネムーンのような祝福の時だから・・」としばしば聞かされてきましたが、私にはとてもそのようには思えません。お仕えするのは三つ目の教会になりますが、過去二回と同様に今回も、厳しい試練の日々でした。コロナ禍もありました。私にとっても教会にとっても、試練によって鍛えていただく必要があったのだと思います。大変な2年間でしたが、少しずつ教会の営みが整備され、伝道の態勢も整い、仲間も加えられました。自分の無力さや至らなさばかり思い知らされていますが、「わたしがあなたと共にいる」との約束の真実も思い知らされてもおります。
2022年4月10日から5月15日まで
Open Church Days 2022
はじめてお越しくださった方へ
湘南恩寵(おんちょう)教会へようこそ。コロナ禍にもかかわらず、礼拝に足をお運びくださったことがうれしいです。心から歓迎いたします。私たちの教会は、神様の前に静まって、御言葉の説教を中心とした礼拝をおささげすることを大切にしています。そのため、礼拝前はみんな無口で、少し重々しい感じがするかもしれませんが、ぜひ静まりの時間を体験なさってください。礼拝後には、みんなでお声をおかけしたいと思っています。分からないことは、受付やお隣の方などに気軽に声をかけてくださいね。神様の恵みと祝福が豊かにありますように。
No.66 (2022年5月22日)
チャレンジの喜び
Open Church Daysのあいだ、この欄は「はじめてお越しくださった方へ」のご挨拶を載せていました。一か月ぶりのコラム再開です。この一か月間は新しい出会いもたくさんあり、礼拝後のバザーもにぎやかで、教会にとって大変に恵み多い期間でした。二回のゴスペルライブも色んな面で大きなチャレンジでありましたが、いただいた恵みはあまりに大きく、みなの心がひとつにされたように感じています。この後もリフォーム工事、30周年記念行事と今年はチャレンジが続きます。個人的にも今、説教集を刊行してみようかというアイデアが与えられています。湘南恩寵教会のためにも大きな意味があるのではないかと考えました。今回の「暗闇しか見えない時」シリーズなどの、セレクト集を考えています。皆様のご意見もぜひお聞かせください。
No.67 (2022年5月29日)
結婚式の喜び
本日の午後1時から、杉崎弘樹さんと吉村悠子さんの結婚式がなされます。 ウェディングドレスを着ての花嫁入場などはなく、静かな礼拝をささげて神様の前で結婚の誓約をするということに集中したシンプルな結婚式になります。これが本来のキリスト教結婚式の姿かもしれません。私はしばしば申し上げますが、親子の愛よりも夫婦の愛のほうが偉大です。親子は血がつながっていて、自ずから切り離し得ません。でも、血がつながっていない他人同士が、互いに約束を契り合って、夫婦になっていく。この契約による絆は、血よりも濃いのです。この夫婦の固い信頼関係があってこそ、健全な家族が形成されます。ぜひご参列くださり、お二人の誓約を見届け、祝福してあげてください。
No.68 (2022年6月5日)
会堂リフォーム工事を覚えて
6月になりました。二度のライブを含むOpen Church Daysの日々をはじめとして、4月から5月にかけての日々は本当に目まぐるしく、また恵み豊かでした。今週からはローマ書の連続講解説教も再開され、落ち着いた礼拝生活も回復されていくと 思います。ただし、今年は伝道開始30周年の節目の年として、この後も重要行事が続きます。10月には記念集会が予定されていますし、また特に覚えていただきたいのは、8月頃に予定されている会堂リフォーム工事です。これは湘南恩寵教会の再出発を象徴する意味合いをもった工事として、大事に考えていただきたいものです。 それゆえ6月の間、このテーマに集中してコラムで分かち合わせていただきます。
No.69 (2022年6月12日)
会堂リフォーム工事を覚えて②
6月のコラムは、今年後半のビッグイベントとしての会堂リフォーム工事についての特集にいたします。ぜひ皆さんに祈りに覚えていただきたいからです。業者の方が多忙なために最終見積が確定していませんが、7月には臨時会員総会を開催し、改めて予算を決議していただき、8月から9月の工事の予定で計画しています。主なリフォームは、外壁・屋根塗装と、内装の壁紙・床材の張替えです。前者は維持管理面でも不可欠ですが、後者についてはまだ汚れも目立たず、工事の必要を覚えない方もいらっしゃると思います。しかしこれはむしろ、伝道開始30周年を記念しての、湘南恩寵教会の再出発の象徴としての工事ととらえていただきたいと願います。今回、壁紙や床材については、今後の教会の目指すべき方向性とも照らし合わせながら、新しく 訪ねてくださる方にとっても居心地のよい雰囲気を生み出すことを狙っています。
No.70 (2022年6月19日)
会堂リフォーム工事を覚えて③
6月のコラムは、今年後半のビッグイベントとしての会堂リフォーム工事についての特集をしています。繰り返し申し上げておりますが、この工事は伝道開始30周年の記念事業であり、新しい湘南恩寵教会の始まりの象徴となることを期待しています。今回、プロジェクターやスクリーンを左右両方に設置するなど、今まで以上に機能性の高い会堂になると思います。そして、木目調の床材に張り替えることで、礼拝堂としての厳かさを保ちつつも、あたたかみのあるオシャレな空間として多くの人にとって居心地のよい会堂になってほしいと願っています。今後、子どもたちや子育てママさんたちの集い、認知症カフェ、オンライン講演会、あるいは近隣の方々にコーラスや劇の練習などのためにスペースを提供したり、ウィークデーの人の出入りが活発になることで、様々な伝道の可能性が開かれることを期待しています。